ワキガや多汗症などの汗っかきの症状が気になっている人は、汗を抑えるために制汗剤を利用している人も多いのではないでしょうか。
また、汗の臭いを抑えるためや、ワキガの臭いを消すために消臭剤や殺菌剤を普段から利用している人も少なくないと思います。
ではワキガや多汗症などの汗っかきの症状への制汗剤や消臭剤・殺菌剤の効果はどのような感じなのでしょうか?
市販の制汗剤や消臭剤・殺菌剤を利用してワキガや汗対策をしようと思っているなら下記が参考になると思います。
ワキガや多汗症の制汗剤の効果とは
ワキガの原因として「におい汗」でそれが常在菌によって分解されて臭いが拡散すると説明してきました。
におい汗がワキガの犯人ならそれが出てこないようにするのが一番の解決方法なのではないでしょうか。
また多汗症も同じことが言えると思います。
実際そうした目的で開発されたのが「制汗剤」で、皮膚の毛細血管を収縮させたり、汗腺に直接働きかけて、その活動を弱くさせることで発汗を抑制させる効果があります。
制汗剤はどんなものが売れているの?
近年増えているタイプのデオドラント製品で売れているのが、男性用の制汗剤とスティックやクリームなどの直塗りタイプの制汗剤になります。
制汗剤といえばスプレータイプのものを連想する人も多いですが、売れているのは直塗りタイプの制汗剤になります。
特に臭いを気にする男性が増えてきており、30代から40代のサラリーマンの方が気にする傾向にあります。
これまで売れていた制汗剤はスプレータイプですが、今は直塗りタイプがトレンドになっています。
そもそもスプレータイプと直塗りタイプとではどのような違いがあるのでしょうか。
スプレータイプの制汗剤は香りをつけるという目的が強い商品ですが、直塗りの制汗剤は防臭効果を長くすることが目的の商品になります。
簡単に言うと女性はより防臭効果の高い商品を求めるようになって、男性も臭いを気にする人が増えてきたと言うことになります。
臭いを気にする人が増えたと言うことはそれだけ臭いに敏感になっているということで、ワキガや多汗症による臭いにも強い反応がある時代になってしまったと言えると思います。
制汗剤はワキガや多汗症への消臭効果は限定的
最近の制汗剤は色々なタイプの商品があり、特にニオイを抑えるタイプのものはかなりの種類が販売されています。
汗を吸い取るパウダータイプのものや、発汗そのものを抑えるものなどがあり、近年の消臭志向に乗って、色々な有効成分を配合して効果を高めている制汗剤が出てきています。
こういった制汗剤や消臭剤を使うことによって、ある程度の汗とニオイを抑えることは可能かもしれないです。
ただその効果はごく短時間に制限されるので、多汗症はワキガなどの人の場合には一日に何度も使用する必要が生じるようになってしまいます。
またこういった制汗剤やデオドラントなどは汗をかくと流れてしまって効果が半減するだけでなく、それが下着やシャツに付くようになると衣類を汚してしまいます。
さらにデオドラントや制汗剤は利用する直前にしっかりとワキの下を清潔にしておかないと効果が発揮されにくいというデメリットもあります。
まったく効果がないとは言いませんが、明らかなワキガや多汗症の場合だと力不足は否めないですね。
制汗剤の効果時間は短い
制汗剤臭いの元を断つという意味では効果はある程度期待できますが、効果の持続性には問題があります。
特には夏場の場合だと数時間くらいしか持続しないので、どうしても何度も使ってしまいがちになってしまいます。
比較的容易に使えるスプレータイプの制汗剤だと、どうしても頻繁に使いがちになってしまいますが、肌には良くないので、注意するようにしましょう。
あくまで市販の制汗剤やデオドラントは消臭効果などを考えると気休め程度だと思ったほうがいいと思います。
消臭剤のワキガや多汗症の臭い消し効果とは
多汗症の汗の臭いや、ワキガの臭いを何とかしたいと思ったら、一番最初に思いつくのは消臭剤の利用なのではないでしょうか。
消臭剤はその名の通り臭いを消す働きがあるので、ワキガや汗の臭いを気にしているなら最適だと思われています。
消臭剤はトイレやリビング、玄関などの臭い消しと同様で、気になる臭いを中和するタイプと、強い香り成分を含んだ芳香剤のようなもので、ワキガや汗の臭いを誤魔化すタイプの2種類があります。
近年だと、におい汗が常在菌によって分解された臭いの元になっている成分をシートに吸着させて消臭するタイプのものがあります。
臭いを中和するタイプの消臭剤
ワキガ臭は人によって違ってくるだけでなく、臭いの元になっている成分も微妙に異なってきます。
中和するタイプの消臭剤は想定したワキガ臭に対してのみ有効なので、想定外の臭いについては中和してくれません。
またワキガや汗の臭いにも個人差があるので、実際に使ってみるとわかりますが、中和タイプの消臭剤には限界があります。
そもそもワキガに対応しているかどうかも微妙なんですよね。
どちらかというとワキガの臭いをどうにかするというよりは、汗のニオイを抑えるという役割の方が強いかもしれないですね。
芳香剤タイプの消臭剤
こちらは強い香水と同じような感じなっており、ワキガや大量の汗の臭いと混じってしまい、かえって悪臭を放ってしまうケースが結構多いです。
実際に本人はワキガや汗の臭いが誤魔化せていると思っていても、周囲はその悪臭に顔をしかめているというケースも少なくありません。
欧米人ならともかく、臭いに敏感な日本人には受け入れがたい消臭方法と言えると思います。
よほど軽度なワキガだった場合でないと利用するのは難しいと思います。
ワキガや多汗症の殺菌剤での効果とは
ワキガや多汗症などの汗っかきで問題になってくるのがニオイだと思います。
こういったワキガや汗のニオイは汗が雑菌によって分解されたものなので、この雑菌を抑えることによってニオイを抑えようというのが殺菌剤を利用する目的になります。
殺菌剤は、市販の消毒用のエタノール水溶液やイソプロバノール水溶液を腋に塗って常在菌を殺菌するのが一般的な方法です。
殺菌剤の効果は長くないので注意しよう!
殺菌剤と言っても、最近は市販の制汗剤にも殺菌成分が配合されており、その効果を期待することができます。
また過酸化亜鉛や硫酸オキシキノリン、ヘキサシミンなどの薬剤を配合している殺菌剤も少なくありません。
しかしこうした殺菌剤は、その効果が持続するのは半日から1日程度になり、それを過ぎると元の状態に戻ってしまいます。
殺菌剤は一度手洗いしたらずっと手は清潔かというように、いつのまにか常在菌が入り込んでもとの状態になってしまいます。
そのため制汗剤や殺菌剤を常時用意して、毎日使用することが理想的なのですが、あまりに使用が頻繁だと、肌にかゆみやかぶれが生じる可能性が高いので現実的ではありません。
しかし軽いワキガの場合には、運動のあとやお出かけ前に使うのは効果的なので試してみるのもいいと思います。
普通のワキガには殺菌剤は効果不足
いワキガや多汗症の場合は、こうした制汗剤や殺菌剤では完全に防ぐことができません。
制汗剤や殺菌剤はあくまで一時的な処置でしかないということを理解しておきましょう。
ちなみにデオドラント製品にはローションタイプとクリームタイプ、パウダータイプとスプレータイプ、スティックタイプなどの製品があります。
一般的に消臭効果が高いのは、皮膚に塗りこむタイプの製品になります。スプレータイプは効果が弱いのでワキガに使用するのはあまりオススメできないです。
すなわちローションタイプとクリームタイプになります。
ワキガや多汗症による臭いが気になるという方は、ローションタイプかクリームタイプの製品尾どちらかを使うようにしましょう。
ワキガや多汗症の臭いや汗の対策効果は専用商品を利用
上記のようにワキガや多汗症などの症状に市販の制汗剤や消臭剤・殺菌剤を利用しても大きな効果を期待することはできないです。
市販の商品の場合だとやはりある程度効果が制限されてしまうのはしょうがない話です。
基本的に市販の制汗剤や消臭剤・殺菌剤は、一般的なレベルを想定して作られているものなので、ワキガや汗っかきなど想定したレベルを超えた場合には対応してないです。
そのためワキガや多汗症などの汗っかきの対策ににはそれ専用の商品を利用するのが一番確実だと思います。
当サイトではワキガや多汗症などの汗っかきに対応している商品を下記でレビューしているので参考にしてください。